Alpine Linuxのパッケージ管理とシステム更新

Alpine Linuxのパッケージ管理についてまとめます。

パッケージリストの更新

apk update

更新可能なパッケージの確認

apk upgrade -s

upgradeサブコマンドの-sオプション(冗長表記は--simulate)を指定することで更新可能なパッケージのインストール済みバージョンと更新後のバージョンを確認できます。

オプション名通りシミュレートなので、実際にはパッケージ更新は実行されません。

更新可能なパッケージの更新

apk upgrade

稼働中のデーモンが更新された場合は、rc-service <デーモン名> restartで再起動して更新を反映させましょう。

LinuxカーネルやmuslなどのOSの根幹になるパッケージが更新された場合は、rebootでシステム全体を再起動しましょう。

パッケージの追加

apk add <パッケージ名>

パッケージ名は複数指定可能です。

パッケージの削除

apk del <パッケージ名>

パッケージ名は複数指定可能です。

パッケージの検索

apk search <パッケージ名>

パッケージ名は複数指定可能です。

一般ユーザー権限でも実行可能です。

インストール済みパッケージの表示

apk list -I

一般ユーザー権限でも実行可能です。

Alpine Linux 3.17頃までは順不同で出力されていたような。apk list -I | sortでソートすると見やすくなります。

ディストリビューションのバージョンアップ対応

公式の手順はこちら Upgrading Alpine

パッケージリストの取得元URLは/etc/apk/repositoriesに以下のように設定されています。

https://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/v3.18/main
https://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/v3.18/community

URLにディストリビューションのバージョン番号が含まれているため、該当個所を書き換えれば新バージョンに移行できます。

また、バージョン番号の代わりにlatest-stableを指定することで常に最新のディストリビューションのパッケージを取得できるようになります。その他、edgeを指定すると開発版パッケージを取得できます。

/etc/apk/repositories書き換え後は以下のコマンドで更新、再起動を実施します。

apk update
apk upgrade --available
sync
reboot
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